売る力を120%引き出す「リソース強化」の具体策 「社長直轄! 商品リニューアルの着眼点」 第133話

今注目の3つのキーワードといえば「米中と日韓貿易戦争の二重問題」「円高・株価下落」「10月の消費税増税」です。この言葉をかけあわせ「不景気になりますが、あなたのビジネス大丈夫ですか?」といった売込みのメールやDMがとても増えています。わたくしどもにも“恐ろしい文言を見て将来に不安を感じずにはいられない”というご相談が増えております。

 

今一度こうした外部環境を静かに受けとめ、考えていただきたいのです。わたくしたちにトランプ大統領の行動を止めることや、消費税増税がイヤだと言って食い止めることができるでしょうか?自分では、自社ではどうしようもないことで翻弄されたり、あらがったりしても、時代の動向、流れをくい止めることなどできはしません。

 

ますますビジネスの世界は変化が早くなっています。明日どうなっているか、だれにもわかりません。こうした時、歴史から学ぶとしても、複雑な現代においては、バタフライエフェクトで、何をきっかけに変化が生じるか未来の予測がつきません。

 

まずは、今の流れを受け入れた上で、外部環境については、好転するのを「待つ」。そう決めることがとても大事です。考えても仕方がない不安に時間を費やすのは、ほんとうにもったいないことです。

 

むしろ本当の危機は外部環境ではなく「人の心の変化」にあります。人とは「生活者」そのものです。生活者がぽろっと口にする言葉、SNSでつぶやく何気ない言葉に、必ず変化の予兆があります。

 

足元をみつめてください。自社のお客様が、売り場で店長にポロっとこぼした一言、アンケートハガキの書き込み、御社の公式サイト、SNSにつづられる言葉に、必ず発露しています。変化の予兆があるはずです。こうした変化の予兆を吸い上げる仕組みがあるのか、ないのか。外部環境に憂慮する時間を、現場の改善に活用するだけで、自社環境が劇的に変化します。

 

以上はひとつの例ですが、自社ではどうしようもない方向に社会が動き出した時、生き抜くために何をすればいいのでしょうか。

 

伸び続けている商品や埋もれている商品のリニューアルでしょうか?それとも、〇〇マーケティングやブランディング戦略でしょうか?メディアに大きく取り上げられるPR戦略でしょうか?いかがでしょうか、どう考えられますか?

生き抜くために何をすればいいのか・・・

 

そうです。

何もかも。何もかもすべてです。

 

商品企画、マーケティング、販促、広報、すべてです。すべてを磨き上げ、連動させること。連動させ強くなることが求められています。入口には「商品リニューアル」が必要不可欠です。商品サービスは経営そのものです。お客様が買い求めてくれるから、自社の収益につながり、ビジネスが回ってゆきます。まず商品サービスで顧客を喜ばせることが、最も大事なことです。

 

何より、商品サービスは「フェア」です。作り手が「大手企業」であろうと「中小・零細」であろうと、お客様には関係ありません。作っている国が「外国」であろうと「日本」であろうと、肌の色や男女といったことも関係ありません。「差別」されることがありません。良い商品はいとも簡単に国境を超えてゆきます。

 

商品リニューアルしたら、お客様に届ける「仕組み」の再点検をしましょう。WEBサイトがあっても、写真にシズル感がなければ買う気にはなりません。経営者のブログやSNSが、ビジネスと関係ない旅行や食事の写真ばかりであったらどうでしょうか。サイト内の使い勝手が悪かったら離脱してしまいます。

 

商品カタログを取り寄せた時、読みにくかったり、写真のトーンが暗かったら、すぐにゴミ箱行きかもしれません。申し込み方法がわかりにくい、問い合わせの電話がつながらないのも不快です。

 

広報活動がうまくいってテレビや雑誌、ネット媒体で話題になったとしても、実店舗や電話口で、店員さんが温かみのない接客をすれば、二度と買いに来てはもらえません。もしかすると、ネガティブなクチコミが投稿されるかもしれません。

 

購入後のアフターフォロー対応が良くなかったり、連絡がなかったり、しつこい対応もまた嫌われてしまいます。たまに送られてくるメールマガジンも担当者の愚痴レベルの身辺雑記であれば、かえって印象が悪くなります。

 

このように、商品リニューアルから購入、アフターフォローから再購入まで、すべてが包括的につながっています。今、できることは「将来への不安」を原動力に、自社が構築している商売の全体性、流れの点検を実施することです。

 

デザイン、ネーミングなどの商品企画も、マーケティング、ブランディング、販促、広報、すべてをワンセットにした仕組みが、わたくしどもの「商品リニューアル」戦略です。複雑化する時代、包括的に考えてゆかなければ、結果を出すことができません。

 

わたくし自身、日本が敗戦から高度経済成長の流れの中で生まれ、バブル崩壊、平成不況、リーマンショック、度重なる自然災害を経て実務に携わってきました。商品サービスは、街角景気や時代動向(トレンド)と非常に密接です。皮膚感覚として、商品サービスとは「人心」そのものです。時代が不透明、複雑になればなるほど、お客様の心理にフォーカスすることです。それは「顧客接点」のひとつひとつをつなげ、入口から出口までの仕組みをつくり、時代時代に合わせて磨き上げることです。

 

危機感をお持ちになった時がチャンスです。商品企画、マーケティング、ブランディング、販促、広報といった、商品サービスを届ける仕組みを今一度点検してください。複雑化する時代、商品サービスのラインナップ整理から着手すると良いでしょう。今できることに集中していきましょう。悩んだり、思考が止まってしまった時にはいつでも、お声かけください。