時代を超えるリボーンの法則 「社長直轄! 商品リニューアルの着眼点」 第167話

コロナ禍環境下、都内住宅地にある飲食店の多くが「宅食」体制を整えています。近隣の商店街では「デリバリー」「お持ち帰り」「テイクアウト」の文字が踊る看板POPが立ち並ぶようになりました。

 

どのお店も、イラストや写真を上手に貼り付けて訴求効果を高めています。お金のかからない方法を模索し、SNS(インスタグラム、フェイスブックなど)を活用して宣伝しているお店がほとんどです。アナログな張り紙POPで訴求しているお店もあります。いずれにしても世の中の変化にスピーディに対応し、宅食商品と酒類などの物販で稼ぐお店が増えています。

 

このような動きは、飲食店の「テイクアウト商品の仕組み」が一気に進んだ印象を与えています。が、ここでまた新しい競争そして淘汰が始まっています。テイクアウト商品が売れている店、売れていない店が生まれています。そもそもお店をあけている時に閑古鳥だった店のテイクアウトを買うだろうか。一回買ったとして、継続的に買い続けるだろうか。今の宅食需要はマスクや消毒液と同じように特需と視るべきです。

 

カタチだけではなく、「ナカミ」とのセットで、事業をリニューアルする方向性が必要不可欠です。ナカミとは哲学です。それは考え方であり「想い」です。自社の商品サービスは何のためにあるのか。商品サービスとはその問いに対する「解」であり、「想い」の表現となります。そして、「想い」とは、お客様の心を知ってはじめて生まれるものです。

 

お客様の“心”を見ることがわたしたち経営者が取り組むべき最優先事項です。この状況下、お客様の暮らしはどうなっているのか。その結果、お客様の心模様はどうなったか。むずかしく考える必要はありません。お客様の“心”を見ることは、ご自身の“心”を見ることに他なりません。昨日とはちがう今日を生きる、生活者としてのあなたの心の変化を見つめることです。とてもシンプルです。

 

ご自身の心を見つめてゆきましょう。・・・資金繰りのこと、従業員のこと、事業継続のこと、ご家族のこと、ご自身の健康問題、視点を上げて、日本の未来、国際社会の未来・・・。爽やかな季節が過ぎてやってくる梅雨や猛暑、自然災害、戦争etc・・・。

 

焦り、不安、生への渇望、そして夢・・・、2020年がスタートしてからの想定外の環境の変化に、経営者として、また人の上に立つ人として、さまざまな気持ちが渦巻いておられるのではないでしょうか。

 

プライベートでは、ご高齢の親御さんのこと、パートナーのこと、新しい家庭を持ったり、就職活動や受験を控えたお子さん、まだまだお金、人の手がかかるお子様やお孫さんがいらっしゃるかもしれません。ご自身の健康問題もあるかもしれません。

 

誰にも相談できないなか、尽きない不安と背中合わせではないでしょうか。そして実は、御社のお客さまも同じなのです。ウイルス感染の不安、在宅ワークのストレス、夫婦間、親子間のストレス、運動不足や健康不安、お金と仕事、住まい、わが子の未来、友人や知人とのディスタンス、孤独、孤立・・・。そんなお客様の気持ちを、今ならわかるし、痛いほど共感できるはずです。いかがでしょうか?

 

今このとき、世界に疫病が蔓延したことは不運です。わたくしも、たくさんのモノ・コトを失いました。商品プロデュースは四半世紀ですが、独立し法人化したのが昨年夏。さらに精力的に社長の応援をしていこう、日本を盛り上げてゆくのだ、大きな夢を描いておりました。発展の途上にありました。家族がい、子の夢にチャンスをと励みに奮闘してきました。

 

しかし、しかしです。自身の蓄積してきた時間・努力・根性とはまったく関係なく、ガラッと環境が変わりました。ビジネスの「前提」が大きく変化しました。だれのせいでもない。大局では人口が増加したときの地球の三策「飢饉・疫病・戦争」といった大きな流れの中に、生かされているだけのこと。

 

もちろん同業をみれば、預言者のごとくパワフルに発展されている先生がいるでしょう。コロナ禍をますますご活躍の先生もいらっしゃるでしょう。しかし、そうした比較に何の意味があるか。他社や他者との比較に何の意味があるの?  

 

地球全体に疫病が蔓延する社会において、資本主義経済における「比較」は古い価値観です。もうどうでも良いことのひとつです。むしろ有限の生命体、この地球で手をつないでともに成長してゆく仲間をつくる時代へとシフトしています。なぜなら命あっての事業、命あっての人生だからです。命があればやり直すことも、リボーン=復活することもできます。命がなくなればゼロです。

 

今、命があるならば、チャンスしかないということです。今まで考えもしなかったことを考える機会を得た。どうにかなる、といった対応策に溺れる時間ではなくて、むしろ「なんでもできる」チャンスがやってきた。疫病によって、わたしたちは成長するチャンスを得たとして、大きく大きく思考する時です。

 

新型コロナウィルスを「疫病」とするか、自社を成長させてくれる「益=えき」とするのか。それは、社長ご自身の「心」しだい。ご自身が疫病をどう「解釈」するかです。社長ご自身が、いま目の前の現実をどう見ているかを問うてゆかなければなりません。これは、お客様の人生においても同じですよね。

 

自社のお客様の「心を見る」ことに集中し、カタチだけではなく、ナカミを変えることが求められています。ナカミの「賢い変え方」こそが、商品リニューアル技法であり、新しい時代に必要なスキルです。わたくしもコロナを「益病」と再定義し、あらためて立志いたしました。

 

日本の中小企業がリボーンし輝くために“社長応援アンバサダー”として、より一層パワフルに、そして柔らかくサポートしてゆきます。環境にへこたれないで、のびのびと心を躍動させてゆきましょう。「疫」から「益」へ!  2020年の今日を起点に、新しい自社の「飛躍の法則」を一緒につくってまいりましょう