会社のためにできる一番大切なこと 「社長直轄! 商品リニューアルの着眼点」 第177話

商品サービスとは「仕組み」から生まれるものです。そして同時に、商品サービスは「高い目標」から生まれます。なぜ、その商品サービスが必要なのか、なぜ必要だと感じるのか、なぜその商品サービスがこれからの未来に必要不可欠なのか。商品サービスは、「仕組み」そしてこの「なぜ?」という問いから生まれます。

 

なぜ? の先にあるものを言葉にする時、わたくしは「夢」という言葉では甘すぎると考えています。夢という言葉では弱すぎます。コロナ禍、そもそも気象変動による環境変化の今、生きていくことも事業を営むことも、日々が戦いです。

 

さまざまな情報を自分から取ってゆき、精査することにより、ますます地球を巡る環境が厳しくなってゆくことは明らかです。それによって経済活動も大きく変化を強いられ中途半端な気持ちでは、この難局は乗り越えることができません。ましてやたった一人で考えてできるものではなく、第三者視点のプロを巻き込んであたらしい時代にフィットした連携で、イノベーションを起こして行く時代です。

 

2020年上半期の終焉にあらためて、わたくしはこの言葉に向かいます。経営コンサルタント、故・一倉定氏の言葉です。

 

いい会社とか悪い会社とかはない。あるのは、いい社長と悪い社長である。」※

 

読んでくださっているあなたに向ける言葉であると同時に、わたくし自身を突き刺す言葉として今受けとめます。わたくしたちを奮起させるのは「希望」の言葉ではありません。気を立てなければならない時、必要なのは「絶望」からの視点です。いままでの恩恵、いままでの幸運、いままでの考え方をいったん葬るときなのです。

 

商品サービスは仕組みから生まれます。コロナ禍、外部環境の変化を理由に、逃げること、ラクになることがいくらでもできます。自身への言い訳もできますし、愚痴を言うこともできます。ですが、そもそも自社商品サービスは、商品革新に着手する時だったのではないだろうか。たまたまコロナ、たまたま時代の変わり目であっただけで、兆しはあったのではないだろうか。

 

経営者として「なぜ?」の問いを立てることができないのであれば、そこまで考えることができないのであれば、夢というふわっとした言葉でごまかし、具体的な戦略と戦術、そして、実行へと身体が動かないのであれば、今の苦境は、コロナのせいでも、顧客のせいでもありません。今の苦境は、他でもない経営者自身の問題です。発生している困難な状況はコロナが生み出しているのではない、ということです。いかがでしょうか。

 

時代はむしろ、変わろうと行動する経営者にとって追い風となっています。今こそ、経営基盤となる商品を生み出す「仕組みづくり」に着手する時だと考えています。高い目標と戦略と実践を掛け合わせ、テストする最高の機会だからです。古いマーケティングや、机上の知識で「それは、御社が狙う顧客層ではないんじゃない? 」と先生に言われたとして、「じゃあ、そもそも時代が変化した今狙うべき顧客層って誰? 」と先生に切り返してほしいのです。

 

わたくしたちが想像している以上に、時代が変わり新しい生活様式、思考様式が芽吹いています。このチャンスを飛躍に変えるために、どのようなアクションを起こすのか。自社にはない専門知識、業務経験が求められています。新しい考え方が必要です。プロジェクトリーダー、組織階層に関係のない第三者の客観的な考え方が必要です。お一人で抱え込めば、自分をラクさせる言い訳に埋もれ、時間ばかりが過ぎてゆきます。コンサルタントを雇う妥当な時が今です。スピードアップして進めてゆきましょう。

※出典 「一倉定の経営心得」日本経営合理化協会 出版局 (amazonにとびます