“ポーラスター”を決める。 「社長直轄! 商品リニューアルの着眼点」 第191話

人が戻りつつある東京で、リアル店舗の接客力が落ちている。久しぶりに店廻りをしていると強く感じます。もちろん、スタッフのコロナ禍における不安、怒りなどがあるのかもしれません。物理的には距離をとって、マスクをしているせいかもしれません。が、現場が伝える本質は、社員の態度は経営者の心理を映し出している、ということです。

 

わたくしの周辺では、今できる衛生対策を施した上で自社のビジネスをリニューアルし飛躍するために、仲間を巻き込みながら果敢に挑戦している社長がいます。一方、リアルな現場では、スタッフを通して「不安」「不満」が態度で伝わってくる場面が多く、そうした会社ではおそらく経営者自身の不安がスタッフに伝播しているのだろうな、と直感します。

 

では、その経営者が抱える不安の真因は何でしょうか。コロナ禍、でしょうか。もちろんコロナは暗転のきっかけのひとつでしょう。しかしその予兆は、コロナ前からあったはずです。自社の不調の真因で、わたくしたちが今一度直視しなければならないのが「少子高齢化」と「人口減少」、そして国内マーケットの大縮小です。

 

2018年に東洋経済新報社から出たデビッド・アトキンソン氏の「新・生産性立国」で、あとがきに「日本では、望むと望まざるとにかかわらず、人口減少が改革を起こします」とし、すでに人口減少は始まり猶予期間がない、と断言しています。直近ではベストセラー「未来の年表」「未来の年表2」を書かれた河合雅司氏が、最新刊「“未来を見る力”人口減少に負けない思考法」の中で言及しています。

 

人口減少による改革を一気に推し進めているのがコロナ禍です。役所のペーパーレス化、教育現場では電子書籍を使う動きが出ています。そして公共性の高い「ハンコ文化」も、鶴の一声によって消滅の方向へと進んでいます。

 

今から16年前にNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」にてシャチハタの全面的な商品リニューアルをプロダクトデザイナー・深澤直人氏が担う、という企画がありました。世界的に活躍する深澤直人氏のテレビ出演、先鋭的なコンセプト丸ごとのリニューアル、一案しか出さない深澤氏のプレゼンテーションがとても話題になりました。

 

2004年、だれもが疑うことなく前提としていたのが「ハンコ文化はなくならない」という常識です。「判を押す」という公共性を疑うひとはいなかったのです。1925大正14年)にシャチハタの前身・舟橋商会が、インクの補填不要な“万年スタンプ台”を開発し、大阪万博のときには“記念スタンプ”が大ブレイク、そして創業100年を目前に、マーケットが一瞬にして消えようとしています。

 

人口の構造が変わり、経済の常識が変わり、自社ビジネスの大前提が揺らいでいる今、社長が進もうとしているその方向性、何の疑いもなく進もうとされているその道、そこに未来はあるのでしょうか。コロナ禍が「社会のつくり替え」をしています。イメージしていた未来は、過去の延長線上にはありません。まちがいなく常識の想像力を超えて未来はやってきます。わたしたち経営者にとって今、変わることができるラストチャンスです。

 

今ここで手を打たなければ自社が貧しくなるだけでなく、次代を担う子供たちの未来が危うくなります。今ここでの打ち手は、御社の大切な社員の人生につながり、その家族の人生にも深く影響してきます。ここで、わたしたちが覚醒し行動したならば、どれだけの希望となることか。わたしたちの思考と行動が自社を変え、社員とその家族の暮らしを変えます。わたくしたちの考え方ひとつ、行動ひとつで、日本の未来が変わるのです。

 

時代や社会、政治を嘆いてみたところで、何も変わりません。未来を変えるのは、わたくしたち中小企業経営者が持っている、火事場の「ばか力」とか「無茶ぶりをする」パワーです。後ろ指さされてもいい、笑われてもいい、今までの成功を捨て、常識を捨てる。シャチハタさんであれば、捺印のスピリットを基盤に、新しい文化を開発する! といった強烈な情熱が求められています

 

鶴の一声で文化が消失してしまうような、そんな鶴に握られているままの現実を諦めてはなりません。スピリットはそのままに、自分たちの手で新しい文化、だれも知らない未来をつくってゆこうではありませんか!

 

わたくしどもは、商品リニューアルの発想と実装で、革新してきた企業の歴史を知っています。自社が生き残っていくことこそが次代を豊かにする。そう使命をお持ちになっている社長の夢を、わたくしどもは応援しています。

 

たいせつなことですが、自分たちの手で未来をつくろうとした時、経営者には精神的支柱が必要不可欠です。道無き道をゆくとき、必要となるのはコンパスや地図ではありません。必要なのはポーラスター。決して動じることのない道しるべは「北極星」です。社長における北極星こそが、コンサルタントです。壊れたり破れたり、波動の影響を受けたりしない、本質を照らす第三者、それがコンサルタントの使命、わたくしたちの存在意義です。

 

10月21日と22日に専門コンサルタント30名が集まるイベントがあります。会社にとって経営課題はさまざまです。ゆえに、ご自身の目で耳で皮膚感で「この人だ!」と思える、相性の良いコンサルタントと出会うことができると確信しています。そして、自社の飛躍と日本の未来のために、天命とさえ思える出会いが必ずあると信じています。人との出会いが自社の未来を創っていく。社長、チャンスを取りにきてください。

詳細は以下サイトにてご案内しております。→https://www.jcpo.jp/consul-expo2020.htm