パンデミック時代に生き抜く、強い商品戦略の具体策 「社長直轄! 商品リニューアルの着眼点」 第192話

「エレベータや自販機/タッチレスで操作」「電子署名/脱ハンコで急拡大」「鬼滅の刃/東宝“食事なしでも採算”」「AI使い“教育”いらず/協働ロボ、京セラ参入」・・・そんな見出しが踊る、1013日付日本経済新聞14面・15面です。一般的な感じ方は、コロナ禍によって「デジタル化、ロボット化、生産効率性向上が加速されている」です。

 

2019年末からの予兆、2020年初春の感染拡大を経て、心身ともにコロナ禍中にあって心身のダメージを受けていることがわかります。日本銀行の発表では「預金残高が過去最高793兆円」に達しているとし、その理由は、コロナ禍で家計が消費抑制と定額給付金などの滞留としています。

 

著作累計2750万部を突破している歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏の最新刊「緊急提言 パンデミック/寄稿とインタビュー」(河出書房新社107日初版)では、次のように述べています。

 

私たちは二〇二〇年三月の時点よりも今のほうが、国際協力の必要性や、グローバルなリーダーシップの救い難いまでの欠如、民衆扇動家や独裁者の危険性、監視テクノロジーの脅威を、なおいっそう痛感している・・・」そして、「私たちが直面している最大の危険はウイルスではなく、人類が内に抱えた魔物たち、すなわち、憎悪と強欲と無知だ。」と提言が進んでゆきます。

 

生活者はいまこの不安や恐怖で思考停止を迫られています。つまり、「コロナ禍」がバイアス(偏り)となって、思考が歪んでいる状況です。それは、わたくしたち自身が胸に手を当てて静観すれば理解できることです。中小企業経営者としてのわたくしたちは、そこから一歩踏み出し、大局から俯瞰しなければなりません。

 

冒頭、新聞の見出しから読み取れることは何でしょうか。単にデジタル化が加速している、ペーパーレス化が進んでいるとか、ロボットによって人の仕事が奪われているとか、本質はそこではありません。

 

いま、生活者には「言葉にできない言葉」があります。それは “この世界は不安で満ちている”という心理です。「不安」や「恐怖感」が新しい市場を生み出しています。21世紀の今だからこそ、テクノロジーの進化によって、電子署名サービスを商品化できたのです。「不安」を利用し拡散させることで、新しいビジネスチャンスが生まれているのです。

 

生活者は「この世界は恐ろしい場所である。不安は増すばかり」というバイアスがかかっています。ゆえに「人に会うことも、タッチすることも、味わったりすることもNO!」。電子署名も、タッチパネルも、ロボットも、生活者の「非接触」の欲望を叶えるのです。

 

店廻りをしていても、近隣で買い物をしていても、サービスの質がとても落ちていると感じます。その根源にあるのは「不安」と「恐怖」です。人と会いたくない、話したくない、触れたくない。ゆえに、表情がかたい、言葉が出ない、売り場が刺々しい、といったコミュニケーションの悪循環が生じています。

 

今一度、「不安」や「恐怖」でいっぱいになっている“生活者”としての目線から、意気揚々に経営者視点に引き上げていく必要があります。わたくしたちが、同じ次元で考えていたら、どうなるでしょうか。お客さまだけでなく、社員をはじめとした仲間、いっしょに協業しているパートナー会社、社長の考え方、発想、発想に基づく行動は、御社に関わっているたくさんの人々に大きな影響があります。その向こう側にいる家族に伝播していきます。

 

商品サービスのリニューアルが求められています。パンドラの匣から「不安」「恐怖」が飛び出していったこの新世界に、御社の主力商品、屋台骨となる商品やサービスをどのように再生していきますか?

 

御社は「不安」を切り札に、主力商品サービスをリニューアルしていこうとお考えでしょうか? それとも・・・。道はひとつではありません。体力と余力のある大手企業は「不安」「恐怖」市場に乗り出しました。「汚染された環境」をマーケティングに利用しています。それが冒頭の見出しです。

 

同じことを社長であるあなたがやるのかどうか。わたくしにはわかりません。わたしたちが生きる世界は「パンドラの匣」です。最後に残っているのは何でしょうか。商品サービスとは何か。わたくしは「希望」だと信じています。

 

買い物は、わたくしたちの喜びにつながっていると信じています。そして、不安と恐怖マーケティングが横行する世界だからこそ、だからこそ、求められている商品やサービスがあります。もう一歩、自社の世界を深掘りして前進できた時、そこには、実はチャンスしかない新しい市場がひろがっています。

 

御社の真の使命を見つけて、強く市場にもとめられる商品サービスにリニューアルする時がきています。具体的方策については、来週開催される「コンサルEXPO2020」のミニセミナーでお話させていただきます。是非会場にいらしてください。オンラインで参加することもできます。詳細は下記リンクをご覧ください。当日、お目にかかれることを楽しみにしております。

\日本コンサルテンィグ推進機構「コンサルEXPO2020」公式サイト/→ https://www.jcpo.jp/consul-expo2020.html